大阪市で3校目の小中一貫校設置か

 大阪市教育委員会が西成区北東部に小中一貫校を2015年度にも設置する構想を固めたと、一部マスコミで報道された。

 報道によると、弘治・萩之茶屋・今宮の3小学校を統合し、3校の進学先中学校ともなっている今宮中学校の敷地内に統合小学校を併設し、小中一貫校に改編するという。

 市内全域から通学可能とし、私学の進学校並みの授業をおこなう「スーパー校」として運営することを検討している。

 また近隣の府立今宮高校への進学枠を設け、小中高12年一貫教育にすることも検討して大阪府教委にも打診しているという。

 統合対象となっている3小学校はいずれも1学年1クラス規模の小規模校で、かねてから統廃合計画も検討されてきた。

 一方で橋下徹大阪市長は就任後から、小中一貫校を「エリート校作り」と位置づけてきた。大阪市では橋下氏が市長に就任する前から、東住吉区の矢田小学校・矢田南中学校、東淀川区の啓発小学校・中島中学校(ここは偶然にも橋下市長の出身校でもある)の小中一貫校計画が打ち出されている。
 前市政時代はどちらかというと小中連携の延長線上から生まれたものを、突然「エリート校作り」にシフトチェンジさせた。小中一貫校そのものについてすら教育的見地からは議論があるが、エリート校目的にするなどとは全くの論外である。

 また西成区北東部はいわゆるあいりん地区で、校区の一部(全域ではない)にはあいりん地区が含まれている。橋下市長による「西成特区構想」(この構想自体かなり見当外れだが)では「エリート校誘致・小中高一貫校設置」も打ち出されている。このことも影響していると推定される。

 「スーパー校」作りで、しかも学校選択制とも一体、本当の意味での教育条件向上にもつながらないことは容易に予想できる。