橋下twitterでのデタラメ教育改革(2)公立高校

 橋下徹大阪市長は2月3日未明、公立高校の統廃合を正当化する発言をtwitter上でおこなった。

 前日2月2日の夕方に関西地区のローカルニュースで、大阪府立西成高校の取り組みが紹介されたのを引き合いに出しながら、発言している。例によってむちゃくちゃな内容である。
 西成高校では学力的に困難な生徒や、家庭の経済状況が苦しい生徒が集まる傾向にある。同校では学力の基礎を身につける取り組みや、反貧困学習に取り組んでいるという。
 橋下氏のツイッターでは以下のように述べている。

僕らの教育改革は、どの学校もテストの点数を上げ、大学進学を目指すことを目的とさせるものではない。各学校が、自分たちの学校の役割を認識し生徒に最高の教育を与える。学力がしんどい生徒をどう支えるか、貧困の連鎖をどう断ち切るか、これも最高の教育である。

 一見するとまともなことを言っているようにも見える。しかし、前半部分は普段学力テストの点数にこだわっているのにとってつけたように言っていると思うし、後半部分は直後のツイートをあわせて読むとやはりとってつけたものだなということが読みとれる。
 セーフティーネットとしての役割を果たすからといって無条件に存続すべきではない、学校のPRが必要、学区は邪魔。大阪府の私立高校の無償化策で、本来西成高校に来ていたであろう生徒が私立高校に流れて定員割れになった。…という訳の分からない理屈のオンパレード。
 学区撤廃や統廃合すれば、セーフティーネットの役割を果たす学校が近くになくなるということにもなりかねない。そうなると遠距離通学を余儀なくされ、家庭の経済事情が苦しい生徒は遠距離通学のための交通費を出せなくなることにもなりかねない。
 また大阪府の私立高校の無償化策で定員割れになったという理屈には、無償化を実行したのは橋下徹大阪府知事(当時)、すなわち定員割れの原因を作った当事者が平気な顔で定員割れを批判していることになる。「大阪府知事時代のあなたのせいです」「つっこみ期待のボケなのかこのハシモトのツイ」などとtwitter上でも声があがっていた。
 大阪府では私立高校の入試が先にある。高校授業料無償化後は、私立が生徒を囲い込んだ形になり、公立は定員割れが相次いだ。橋下氏を支援する「経済人・大阪維新の会」の役員には、私学経営者の大物が名を連ねている。
 公立高校をつぶして私立に生徒を流す、後援者の私学経営者にとっても利益があるし、また公的なものに極力金をかけようとしない橋下流施策にとっても、お互いにメリットがある。しかし肝心の生徒・保護者や市民にとっては、何のメリットもない。