橋下twitterでのデタラメ教育改革(1)大学自治

 橋下徹大阪市長は2月2日、大学自治を否定するような発言をtwitter上でおこなった。

 以下連続ツイートを引用。

(いずれも2012年2月2日の投稿)
(大学について)…民主主義の名の下に部下が上司を選んでいく。全くおかしな話し。これは完全に間違った民主主義。責任を負うものが決定権を持つ。どのような教授を揃えるか。これこそ大学運営の超重要な要素。それを教員が選挙で決めてどうすんだ?
posted at 21:13:33
大学運営に教員は何の責任も負わない。にもかかわらず、大学の存亡に決定的影響を与える教授の人選を教員がやる。このような間違った民主主義の結果、日本の多くの大学は国際競争力を失くしていった。今、強い大学は理事長・学長がリーダーシップを発揮している大学。
posted at 21:15:20
大阪市立大学も徹底改革をしなければならない。教員が大学運営について責任を負えるわけがない。教授選なんか教員にとってプラスかマイナスかでしか判断されない。だから日本の大学は沈没した。理事長・学長が世界の情勢を見据え、素晴らしい人材を取りそろえる。これこそマネジメントだ。
posted at 21:17:02
そのような仕組みの中で、教員は徹底して議論し意見を出せば良い。しかし決定するのは決定権者。決定権を持たない者が決定権を持つ、日本的民主主義が日本をダメにした。決定できる民主主義の理念で日本を作り直さなければならない。教員は組織の中で部下なんですよ。
posted at 21:18:53

 大学の自治というものを全く知らないのだろうか。
 西洋での大学の起源は、向学心に燃えた人たちが自主的に集まる形を取った。学問的真理を追求するためには、権力・財力・暴力などあらゆる外圧にゆがめられては具合が悪いとして、大学運営は外圧から独立して大学構成員が自主的におこなう大学自治の原則が生まれた。近代の教育機関としての大学でも大学自治の原則は受け継がれた。
 大学自治の原則は、裏返していえば一人一人の大学の構成員(教員だけでなく、職員や学生も含む)が大学運営に参画していくということにもなる。「大学運営に教員は何の責任も負わない」と橋下氏は主張しているが、ありえない。
 「教授を選ぶのに教員が選挙をやるっておかしいでしょ」はそのままでは意味不明である。
 学長選挙のことがいいたかったんだろうかと推測してみても、大学自治の原則からは構成員が自主的に代表を決めて自治的に運営するということである。
 また大学教員の採用のことがいいたかったのだろうかと解釈しても、大学教員の採用は選挙ではなく、採用候補者の研究実績を総合的に検討して決定されるものであり、事実誤認である。。
 橋下氏のツイートは、読めば読むほど何が言いたいのか意味不明であるし、事実誤認の箇所も多い。
 ただ、橋下氏が大学自治を否定し、大阪市立大学(および府立大学と統合構想実現後は新大学)で、トップダウン方式で学長に巨大な権限を持たせるような大学組織に作り替えたいということだけは伝わってきた。

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