沖縄県八重山地区教科書問題、越年へ

 沖縄県八重山地区の中学校社会科公民的分野教科書採択問題は、官公庁の仕事納めの12月28日までに解決せず、問題は年明けに持ち越されることになりました。

 沖縄県教育庁は12月28日付で、3町村の採択不一致の状況を文部科学省に文書報告しました。
 問題は、「つくる会」支持派の無謀な策動が根底にあります。
 石垣市、竹富町、与那国町の3市町からなる八重山地区教科書採択協議会では、「つくる会」支持者の協議会会長(石垣市教育長)の独断で、教科書調査員の選定・順位付けの廃止・協議会非公開などを強行し、地区の教科書採択で育鵬社版採択答申を強行しました。
 しかし竹富町は協議会の経緯や教科書の中身を総合し、自主的に判断して東京書籍版を採択しました。
 一方で同一採択区域内では同一教科書を採択するという原則から、関係3市町の教育委員全員協議がもたれ、育鵬社版を不採択にして東京書籍版を採択することが決定しました。
 しかし育鵬社支持派の教育委員がこの結果を認めずに突っぱね続け、採択区域内の残る2市町で育鵬社版採択を取り下げないという経過です。
 文部科学省は育鵬社支持派の肩を持ち、逆に竹富町に対し、「東京書籍版を採択する場合は教科書無償措置の対象外で、町の責任で有償購入せよ」と圧力をかけているという状態です。
 経過から言えば、育鵬社支持派がごねているものであり、逆に竹富町がごねているように描くのは筋違いです。
(参考)
’11回顧 八重山教科書問題 合意形成に手を尽くせ(琉球新報 2011/12/29)
◎八重山:教科書、冊数報告「期限設けず」 文科省、竹富に有償購入求める(毎日新聞 2011/12/29)