暴力加えても「行きすぎた指導」認定(1)

 奈良市立小学校の特別支援学級で2010年5月に発生した「体罰」事件で、奈良市教委は加害教諭の行為を「行き過ぎた指導」として「体罰」でも暴力でもないと結論づける報告をおこなっていたことが、12月26日までに分かりました。

 この事件では、激高した教諭が児童を殴る蹴るなどし、別の教諭の目撃証言もあったといいます。その一方で加害教諭は「児童が教諭を殴るなどしたため足払いをかけて制止した。暴力と誤解させたことのみ謝るが、あくまでも正当な指導」などと主張したといいます。校長も教諭側に同調し、事件を隠蔽しました。

 加害教諭については、日常的に暴力をふるう教師という証言や、過去に普通学級を担当していた当時に児童を不登校に追い込んだり学級崩壊を起こしたりなど繰り返し、「普通学級の担任を任せられない問題教師」として特別支援学級に「左遷」されたという指摘もあります。

 保護者側は話し合いを求めましたが平行線をたどり、保護者は2011年1月、抗議自殺を図るとして奈良市役所屋上に入り込む騒ぎを起こして保護されるところまで追いつめられました。

 加害者や校長が「体罰」とは認めなかったから「体罰」ではない、そういう結論が先にあるという印象を受けます。しかし事実関係をみれば、「体罰」であり暴行であり虐待であるとしか思えません。(続く)

(参考)
◎目撃者いるのに…支援学級教諭の「行きすぎた指導」奈良市教委、体罰と認めず(産経新聞 2011/12/26)