教科書署名、育鵬社支持者の教育長が「違反」:沖縄

 沖縄県八重山地区の中学校社会科(公民的分野)教科書採択問題で、地区の教育委員の合議に基づいて東京書籍版の教科書の採択を求めるグループの署名活動に対し、玉津博克石垣市教育長が「本市教育委員会における教科書採択の方針にそぐわず、教育行政を推進していく上で支障をきたす」 として「校内における署名活動に関しては、しかるべき判断の上、適切な対応」をするよう求める文書を市立学校の校長に対して11月17日付で出したことがわかりました。


 八重山教科書採択地区は石垣市・竹富町・与那国町で構成されています。採択地区協議会の会長でもある玉津石垣市教育長は、育鵬社の教科書を採択させるために委員の入れ替えなど強引な手法を繰り返し、中学校社会科公民的分野について、現場教員は全く推薦していないにもかかわらず、育鵬社版の教科書を選定する答申を出しました。石垣市は答申通り育鵬社版の採択を決めたものの、竹富町は学校現場の意見をふまえて東京書籍版の採択を決めました。
 同一採択地区では教科書を統一しなければならないという規定があり、1市2町の教育委員の協議がおこなわれ、その席では東京書籍版の採択が決まりました。しかし育鵬社版の推進者である玉津石垣市教育長などは協議結果を無視し、育鵬社版に固執している状況です。
 市民からは東京書籍版の採択を求める運動も起こっていますが、今回の文書は、署名活動を権力的に妨害する意図があるといえるでしょう。
(参考)
◎教科書問題:校内署名は「違反」 /沖縄(毎日新聞web 2011/11/19)