日没の方角、4人に1人が誤答

 東海大学産業工学部(熊本県)の藤下光身教授らが5つの大学・短大で実施した天文基礎知識調査によると、日没の方角について4人に1人が不正解だったという結果が出たということです。

 調査は大学生667人を対象に、天文に関する基礎的な内容9問を選択式で解答させる形式で実施しました。

 「太陽はどちらの方角に沈みますか」との問いで、「西」と正解したのは75%。「東」と回答した人が22%に上り、「南」「北」も合わせて3%いた。
 「月が満ち欠けする理由」は、「地球から見て太陽と月の位置関係が変わるから」と正しく答えた人は56%。不正解の「月が地球の影に入って見え方が違う」は42%、「いろいろな形の月がある」の回答も1%いた。
 また「太陽、アンドロメダ銀河、月、冥王星、織り姫星」から太陽系の天体をすべて選ぶ問題では、正解の「太陽・月・冥王星」を選んだ人は25%のみ。「太陽、月、火星」から地球の周囲を回っている天体を選ぶ問題でも、正解の「月」のみは54%だった。
(熊本日日新聞2011/11/18『日没方角、4人に1人不正解 大学・短大生調査』)

 太陽の沈む方角、月の満ち欠け、などは、小学校や中学校で身に付くはずの基礎的な内容のはずです。しかしこれほど不正解が目立つというのは異常事態ではないかといえます。
 ここまで誤答率が高いということは、設問の読み違いや選択肢の選択ミスなどのケアレスミスで思わず誤答してしまったという話ではなく、基礎知識が身に付いていない層が一定あることになってしまいます。
 天文に関する基本的な知識すら身につけられないまま大学生や大人になってしまうことは、社会生活への基礎的な素養が完全に欠如しているということになり、非常に危惧される状況です。