東日本大震災:幼稚園バス津波被災事故の初公判

 2011年3月11日の東日本大震災の際、宮城県石巻市の私立日和幼稚園の送迎バスが津波被害に遭い園児5人が犠牲になった事故で、被害にあった5人のうち4遺族が園を運営する学校法人と当時の園長を相手取り計2億6680万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が、10月11日に仙台地裁で開かれました。園側は棄却を求めて争う姿勢を示しました。

 原告側は「津波被害を予見することは可能だった」「震災発生後海側にバスが進んだのは過失。大地震の際は高台にある同園にとどまるとのマニュアルの周知徹底や訓練もしていなかった。また当日、園職員の乗った自動車が停車中のバスに追いつきながら、児童らを高台に避難させなかった」などと指摘しました。しかし園側は「園児の対応に追われたり、停電したりしてラジオなどで情報収集できなかった」「早く保護者の元へ送り、安心させたいと考えた。わざわざ海側に連れ出そうとしたわけではない」などと反論し、震災2日前にも大きな地震があったにもかかわらずその地震では津波が発生しなかったこともあげて、石巻に津波が来ることは予見不可能だと主張したということです。

 争うことになったのは残念です。事実関係を徹底的に明らかにした上で、早期の解決が求められています。

(参考)
◎大津波の予見不可能 幼稚園バス被災訴訟、園側棄却求める(河北新報 2011/10/11)

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