「つくる会」などの公民教科書採択しないよう求める意見書

 神奈川県内の弁護士らで作る法律家団体4団体は6月1日、2011年度中学校教科書採択に際して、育鵬社と自由社の2社の社会科公民教科書を採択しないよう求める意見書を、神奈川県・横浜市の両教育委員会に提出しました。


 ともに「新しい歴史教科書をつくる会」とその亜流による教科書です。意見書では「(第2次世界大戦への)反省には一切言及しない。憲法学の通常の理解とは異なる特異な見解」と指摘し、記述も改憲に誘導しようとするねらいが露骨だとしています。
 個人的には来年度から使用予定の新版教科書はまだ読んでいませんが、現行版の教科書でもいろいろと妙なことを書いているという印象を受けています。2社が教科書を手がけること自体、「通常の理解とは異なる特異な見解」を広めることを目的にしているということは、彼らの日常的な言動からも明らかです。改訂される教科書についても、従来のものと本質は変わっていないのは容易に想像ができます。
 2009年の教科書採択では、横浜市の一部の区で自由社版歴史教科書が採択されてしまいました。横浜市は2010年、18行政区ごとに設定していた18採択区域を全市1採択区域に統合し、今回が全市1採択区域での初めての採択となります。横浜市は今回の採択でも、2社の教科書の採択の危険性が高い地域の一つとみられています。またほかの地域でも採択の危険性は捨て切れません。
 こういった教科書は、なんとしても採択を阻止しなければなりません。
(参考)
◎2社の中学公民教科書「不採択を」、弁護士らが意見書を県教委などに提出/神奈川(神奈川新聞 2011/6/1)