施設長同意で奨学金申請受付へ:日本学生支援機構

 日本学生支援機構は5月30日、児童虐待による影響のため親権者の同意が望めない学生について、出身の児童養護施設の施設長の同意などを条件に申請を受け付けることを決めました。

 虐待を受け高校卒業まで児童養護施設で暮らしていた女子学生が、大学進学後に奨学金を申し込んだところ、親権者の同意がないとして断られたという問題が、2011年5月に新聞報道されました。
 勤務する児童養護施設で起こった事例について施設長が『朝日新聞』の投書欄に投書し、同紙2011年5月5日付東京本社版で紹介されたということです。また『毎日新聞』2011年5月12日付でも、おそらく朝日新聞の投書欄と同じ事例だと思われますが、児童養護施設出身の女子学生が奨学金申請を断られた問題が紹介されていました。
 一方で5月27日、児童養護施設などの長の親権代行権を強めるなどの改正民法が成立しました。改正民法を背景に、法律の実際の施行までには間があるとはいえども、支援機構の内部規定を早急に改正し、児童養護施設長による同意を認めて奨学金申請受理を可能にするということです。
 改善の方向に動いたことは歓迎です。
(参考)
◎被虐待児、奨学金申請に親の同意不要 日本学生支援機構(朝日新聞 2011/5/30)
◎奨学金:施設の女性、民法改正で受給へ(毎日新聞 2011/5/31)