保育園でのうつぶせ寝死亡、両親が提訴:大阪

 大阪市都島区の無認可保育施設「ラッコランド京橋園」で2009年11月、当時生後4ヶ月だった男児がうつぶせ寝の状態で突然死した事件で、被害児童の両親は5月24日、施設運営会社と大阪市を相手取り計約6400万円の損害賠償を求める民事訴訟を大阪地裁に提訴しました。

 また両親は同日付で、園の関係者4人を業務上過失致死容疑で大阪府警都島署に刑事告訴しました。

 事故は2009年11月17日に発生しました。児童は保育室でうつぶせ寝で寝かされているときに死亡しました。窒息死と鑑定されたということです。

 報道によると、事故当時は保育士資格を持っていない職員2人が17人の児童を世話していたといいます。施設の運営状況は厚生労働省の指導監督基準を満たさず、大阪市も少なくとも3年間に渡り繰り返し指導していたということです。原告側は大阪市に対しては、施設への指導責任を怠ったと主張しているということです。

 「ラッコランド」では2002年にも、系列の「ラッコランド十三園」(大阪市淀川区)で同様のうつぶせ寝死亡事故が発生しています。今回の事故のあった京橋園は、十三園の事故後の2003年に開園しました。

 京橋園での事故後、京橋園・十三園の両園とも閉鎖したといいます。

 施設側のお粗末さはいうまでもありませんが、行政の指導責任についても検討していかなければなりません。両親は提訴時の記者会見で「保育所は無資格は働けないというイメージを持っていて、資格はあるもんだと思っていた。誰を責めるよりも自分を責めている」(母親)などと話したといいます。厚生労働省の基準を満たさない保育施設が、長期にわたって是正を求められているにもかかわらず是正しないまま営業できること自体がおかしな話であり、その意味でも行政側の問題も問われるべきではないでしょうか。

(参考)
◎うつぶせ寝で突然死、両親が賠償求め提訴…大阪(読売新聞 2011/5/24)
◎うつぶせ死で大阪市など提訴 乳児の両親、刑事告訴も(産経新聞 2011/5/24)