窃盗の疑いかけ服を脱がせる:鹿児島県立高校

 鹿児島市内の鹿児島県立高校で2010年12月、教諭3人が当時3年生だった男子生徒に対して校内での窃盗の疑いをかけ、「無実を証明するには脱ぐしかない」などとして生徒に服を脱いで下着一枚になることを強要していたことがわかりました。

 2010年12月9日、教室で別の生徒の財布がなくなる事件が発生しました。この際、この生徒のカバンの中から、紛失した財布が発見されたということです。発見された財布からは現金が抜き取られていました

 教諭らがこの生徒に事情を聴きましたが、生徒は否定しました。教諭ら3人はこの生徒の関与と決めつけ、現金を服の中に隠していないかどうか検査するとして下着一枚になることを強要しました。生徒の服からは現金は見つからなかったということです。

 生徒の家族から苦情があって事件が発覚したということです。

 教諭の行為は問題外の人権侵害行為です。たまたまこの生徒のカバンから現金の抜き取られた財布が発見されたとしても、この生徒の関与と決まったわけではありません。真犯人が「現金だけ抜いて適当に捨てていった」「この生徒に罪をなすりつけようとした」などの何らかの理由で生徒のカバンの中に財布を紛れ込ませた可能性も考えられます。

 学校側は「行きすぎた指導」などと釈明しているということです。しかし生徒を「犯人」扱いして身体検査を強要しようとするなど無法な人権侵害行為であり、「指導」とはいえません。

(参考)
◎盗み疑い生徒を下着姿に 鹿児島の県立高、生徒指導室で(産経新聞 2011/5/20)
◎窃盗疑い生徒をパンツ姿に 鹿児島市の県立高校(朝日新聞 2011/5/20)