大阪・住之江区児童虐待、病院に虐待打ち明けていた

 大阪市住之江区で生後3ヶ月の男児に虐待を加えて死亡させたとして両親が逮捕された事件で、児童が入院していた病院の関係者に対して母親が「父親がやった」と打ち明けていたことがわかりました。

 母親・父親の両容疑者とも5月15日に逮捕されましたが、両容疑者とも警察の調べに対しては容疑を否認しているといいます。
 2010年10月生まれの被害児童は、同年11月に骨折が見つかり、大阪市立住吉市民病院(大阪市住之江区)を受診しました。大阪府警が病院関係者におこなった聴き取りでは、両親はけがの状況について「飲み会に連れて行ったとき、居合わせたほかの子どもに踏まれた」などと医師に話したといいます。
 しかしその一方で母親は住吉市民病院の看護師に対し「夫が子どもに嫉妬してやった」と父親の関与を打ち明けていたといいます。
 またその直後にも別の箇所の骨折が見つかり、住吉市民病院が治療をおこないました。しかし病院側は大阪市こども相談センター(児童相談所)への通報をおこなっていませんでした。
 児童は住吉市民病院退院翌日の2010年12月に自宅で意識不明になり、大阪市立総合医療センター(大阪市都島区)に搬送されました。治療を受けましたが2011年1月に死亡しました。
 児童のけがの状況から、出生直後から虐待が常習的におこなわれていた疑いが高いことになります。また虐待の証言があったにもかかわらず、児童相談所への通報がされていなかったというのはきわめて残念なことです。仮に虐待通報が適切におこなわれていれば、その後の展開も違ったものになっていたかもしれません。
 病院側の体制に不備がなかったのかどうかも検証対象となると思われます。
(参考)
◎乳児虐待「夫がやった」…母が入院の病院に説明(読売新聞 2011/5/16)