統一地方選挙:教育関係で気になる候補者の結果

 統一地方選挙後半戦が4月24日に投開票されました。当ブログは政治や選挙については具体的に踏み込んで分析したり論評するような立場ではありませんが、教育問題とのかねあいで気になった地域の選挙結果について紹介します。

吹田市長選挙(大阪府)

 大阪府吹田市では市長選挙が実施され、「大阪維新の会」の新人が現職市長を破って初当選しました。

 「大阪維新の会」代表でもある橋下徹大阪府知事は、全国学力テストの市町村別結果公表を推進しています。しかし吹田市では、市長が公表に強く反対する見解を示していました。

  • 吹田市長、全国学力テスト成績公表を強く否定(当ブログ2008/9/19)

 今回橋下知事系列の新人が当選し市長が交代することで、全国学力テストでの市の成績非公表方針についても方針が転換されることも考えられ、気になります。

三木市議会議員選挙(兵庫県)

 兵庫県三木市では、市内小学校に通う児童への虐待事件発覚(2007年)と、その後の市議会議員と当該校の校長によるきわめて不適切な対応の問題がありました。

 この虐待事件は、虐待の兆候に気づいた学校側が、児童相談所に通告をおこなって発覚しました。

 しかし虐待加害者の意を受けた市議会議員は当該校の校長に接触して、虐待通報を判断した教職員を「同校の養護教諭」と特定するような発言を聞き出し、その情報を加害者に伝えました。その後加害者は学校に何度も押しかけて養護教諭に面会を迫るなど威圧的な言動を繰り返しました。養護教諭は加害者と直接接触することはなかったものの、加害者の行動に恐怖感を感じて体調を崩しました。養護教諭は休職に追い込まれたのち、2010年5月に自殺しました。

 当該市議会議員と校長の行動は児童虐待防止法に抵触します。養護教諭の遺族は2010年、三木市と当該市議会議員を相手取り民事提訴をおこなっています。

  • 三木市児童虐待:養護教諭の遺族が提訴(当ブログ2010/7/29)

 今回の選挙では、問題の市議は再選されたということです。

和歌山市議会議員選挙(和歌山県)

 和歌山市議会議員選挙では、元和歌山県立高校教諭だというある人物が新人候補として立候補していました。

 その候補者が勤務していたという高校では2003年、同校教諭による悪質な暴行(いわゆる「体罰」)事件が発生しています。その事件の加害教諭は刑事事件としても問われることになりました。加害教諭は当時、実名報道もされていました。

 一方で市議選の候補者は、2003年の暴行事件の加害教諭と同姓同名で年齢も一致していました。候補者は暴行問題を起こした教諭と同一人物の可能性が高いと思われます。

 この候補者は落選したとのことです。