福島県から避難の児童にいじめ:新潟・長岡市

 東日本大震災で被災して福島県から新潟県長岡市に避難した6年男子児童が、転入先の市立小学校でいじめに遭っていたことが4月23日までに発覚しました。

 報道によると、児童は東日本大震災の影響で長岡市に避難し、2011年4月7日の新学期より長岡市立小学校に転入しました。

 被害児童は4月15日、「同級生から悪口を言われた」と担任教諭に訴えたといいます。4月19日には同級生の女子生徒から腹を蹴られました。翌4月20日の授業中に嘔吐するなどしたために病院を受診し、腹部打撲と診断されて経過観察のために入院したということです。

 学校や長岡市教育委員会はいじめの存在を認め、保護者集会を開いて経過を説明して謝罪したということです。一方で、東日本大震災や福島原発第一事故といじめとの因果関係については否定しています。

 震災以前の問題として、いじめ自体が許されないことはいうまでもありません。

 一方で、千葉県や群馬県では原発事故を背景に、福島県からの避難児童への差別を伴ったいじめ事案が発覚しています。今回の事案でも、震災・原発事故が背景にある可能性については徹底的な検証を必要とするという印象を受けます。

 他県で発生した差別的いじめの事例からみても、また一般的に教育委員会はいじめ隠しの傾向があり、半年前に長岡市で発覚した別のいじめ事件(被害生徒への暴行を「偶発的にぶつかった事故」扱いにしたなど)の事例からみても、因果関係を否定するのはにわかには信じがたいという印象を受けます。

(参考)
◎東日本大震災:福島から避難の児童 いじめられけが 長岡(毎日新聞 2011/4/23)
◎福島の避難児童にいじめ、女子に腹蹴られる(日刊スポーツ 2011/4/23)