震災で避難の児童へ偏見事例、配慮要請:千葉・船橋市

 東日本大震災の影響で福島県から千葉県船橋市に避難してきた児童に対し、偏見・差別を伴ったいじめの事例が報告されたとして、船橋市教育委員会が各学校の校長に対し、避難児童への配慮を求めるよう要請をおこなっていたことがわかりました。


 『毎日新聞』の記事によると、いじめ・偏見の具体例として、福島県南相馬市から千葉県船橋市に避難してきた小学生の事例が紹介されています。

毎日新聞2011年4月14日『東日本大震災:「放射能怖い」福島からの避難児童に偏見』
 南相馬市の小学生の兄弟のケースは、避難者の受け入れ活動に熱心な船橋市議の一人が把握し、市教委に指摘した。市議によると兄弟は小5と小1で、両親と祖父母の6人で震災直後船橋市内の親類宅に身を寄せ、4月に市内の小学校に転校、入学する予定だった。
 兄弟は3月中旬、市内の公園で遊んでいると、方言を耳にした地元の子供たちから「どこから来たの?」と聞かれた。兄弟が「福島から」と答えると、みな「放射線がうつる」「わー」と叫び、逃げていった。兄弟は泣きながら親類宅に戻り、両親らは相談。「嫌がる子供を我慢させてまで千葉にいる必要はない」と考え、福島市へ再び避難した。

 悲しくなる事例です。子どもでさえこのような発言をするということは、周囲の大人の偏見・差別の影響を受けている可能性が高いとも考えられます。こういう悪質な偏見・差別は、決して許してはいけません。
(参考)
避難の子どもに「放射線うつる」 いじめに船橋市教委が指導(共同通信 2011/4/14)
◎東日本大震災:「放射能怖い」福島からの避難児童に偏見(毎日新聞 2011/4/14)