震災被害の中でも教職員人事異動実施:宮城県

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県で、4月1日付での教職員の人事異動が被災地も含めて予定通り実施され、現場からは混乱ととまどいの声が出ているといいます。


 教員や保護者からは、復興への対応・非常時の心のケアの問題などをあげ、今まで継続的に子どもを見てきた教員に引き続き担当させるべきとする意見があがっています。

スポーツニッポン2011/4/4『曖昧すぎる兼務 “凍結”しない宮城県 教員異動に大混乱』より

  • 今の学校の児童を見捨てたくない。保護者からも『事情が分かっている先生に残ってほしい』と懇願されている(異動を指示された教員)
  • 母子とも精神的に不安定になっている。子どもにとって先生は大切な理解者で、落ち着くまでは転任しないでほしい(小学生の保護者)

 宮城県教育委員会・仙台市教育委員会ともこのような主張に配慮し、被害の大きかった地域の学校から他校に転出する教員は当面、前任校との兼務扱いとして引き続き前任校での勤務も認めるとしています。しかし兼務期間は各自治体の判断にゆだねられ、新学期が始まる4月下旬には新任校に移ることを指示されているケースもあるということです。
 一方で岩手県や福島県では、震災を受けて「同じ教員が引き続き子どもを見るべき」として、被災地での教職員の人事異動そのものを凍結しています。
 まだ一定の落ち着いた社会生活を取り戻していない状況、学校再開にすらこぎ着けていない状況で人事異動に踏み切ったのは、正しい判断だったのでしょうか。
(参考)
◎曖昧すぎる兼務 “凍結”しない宮城県 教員異動に大混乱(スポーツニッポン 2011/4/4)