東日本大震災、学生ボランティアの単位認定認める通知

 文部科学省は4月1日、全国の大学に対し、東日本大震災のボランティアを大学の単位として認定することは可能とする通知を出しました。

 ボランティアが授業の目的に関係あれば単位を出せるとしています。社会福祉やボランティア論などを学ぶ学生について単位認定することや、教員免許取得希望の学生が学校ボランティアに参加した際に教育実習の単位として認定することなどを想定しているということです。
 またボランティアに参加した学生については、ボランティアとは関係ない科目についても追試やリポートなどで単位認定を可能にするなど、ボランティア参加をしやすくするために大学側に柔軟な対応を要請しているということです。
 むろんボランティア自体については、希望者が参加するために周囲が協力し条件を整備するという観点は重要です。
 しかしその一方で、「ボランティア志望の学生に対して、単位認定の面でも大学側がバックアップする」という本来の目的からはずれ、「ボランティア自体には特に強い志望動機もないにもかかわらず、単位取得目的だけでボランティアを志望する学生が生まれる」という本末転倒の状態に陥ってしまう危険性とも紙一重です。
 1995年の阪神・淡路大震災の時にも、大学がボランティアを単位認定する方針を出したことにより、単位取得目的の学生ボランティアが次々と現れ、むしろ被災者や現場のほかのボランティアの邪魔になるという本末転倒な状況が報告されたといいます。このような状況を再現させることだけは避けなければならないでしょう。
(参考)
文科省が学生ボランティアに単位 全国の大学に通知(共同通信 2011/4/1)