高校入試問題、別の高校入試問題と偶然一致:愛知

 3月10日に実施された愛知県公立高校Aグループ入試で、国語の小説の題材が、同じ愛知県内にある中京大中京高校(名古屋市)で2月に実施された入試問題の題材とほぼ同じ箇所が使用され、設問も一部類似していたことがわかりました。愛知県教育委員会では「偶然一致した」として、採点で特別な措置はしないとしています。

 両入試問題とも、関口尚さんの小説「空をつかむまで」のほぼ同じ箇所が題材として出題されました。文中に出てくる「鳥肌が立った」の意味を聞く設問など、一部の設問も重なっていたといいます。
 外部から指摘があり、題材が重なっていることが発覚しました。
 愛知県教育委員会では「中京大中京高校の入試問題の内容は、指摘を受けて初めて知った」として、不正などは否定しています。
 入試問題の国語の題材は、小説にしても評論文にしても、外部で出版されているものの一部を入試問題として加工することになります。題材となる文章が主題としている内容、文章自体の難易度などを総合的に検討すると、高校入試で出せるような題材は意外に限られてくることになります。
 同じ年度に同じ地域で題材が重なるというのはかなり珍しいでしょうが、国語の問題文の題材が重なること自体はあり得ることです。また設問についても、中学校卒業レベルにふさわしい国語力を問うという意味からみれば、題材が重なれば似たような設問になるのも必然でしょう。
(参考)
◎愛知県公立高入試、中京大中京高の国語問題と類似(中日新聞 2011/3/11)
◎県立高の入試問題、私立の出題と重なる 愛知「偶然」(朝日新聞 2011/3/11)