生徒指導苦にして自殺か:栃木・日光市立中学校

 栃木県日光市の東武日光線で2月7日午後6時半頃、日光市立東中学校2年の男子生徒が列車にはねられて死亡する事故が発生しました。この生徒は事故の直前、学校で教諭らから生徒指導を受けていて、教諭が目を離したすきに学校を抜け出していたことがわかりました。

 事故列車の運転士は「生徒が列車の方へ線路を走ってくるように見えた」と話しているということで、飛び込み自殺の可能性が高いとみられます。また直前の状況から、生徒指導を苦にした可能性もあるとみられます。

 学校側は2月8日に記者会見を開きました。会見によると、この生徒は同日午後4時頃より校内の談話室に呼び出され、担任教諭や生活指導担当教諭ら複数の教諭から指導を受けていたということです。その際に教諭らは「保護者を呼ぶ」として一時退席し、生徒は一人になったということです。生徒に対しては保護者が来るまでの間、プリント課題をするよう指示していました。午後5時半頃、父親が談話室に着いた際には、生徒の姿は見えなくなっていました。荷物はそのままでした。一方で学校側の調査では、午後4時50分頃にこの生徒が談話室から出てくる様子を同級生が目撃していたことがわかりました。

 学校は記者会見の時点で「生徒指導と自殺との因果関係はない」と断定的に結論づけています。しかし学校側が発表した事実経過の範囲ですら、因果関係はないと現時点で簡単に結論づけられるようなものではありません。逆に、指導直後に自殺をおこなっていることから、相当の因果関係が疑われるものだといえます。

(参考)
生活指導抜け出し自殺か 電車にはねられ中2死亡(共同通信 2011/2/9)
◎鉄道事故:東武日光線、中2はねられ死亡 放課後指導中、学校抜け出す /栃木(毎日新聞・栃木版 2011/2/9)
◎電車にはねられ、中2死亡/学校で指導後に(朝日新聞・栃木版 2011/2/9)
◎「生活指導中に姿消す」 日光線中2死亡で校長が会見(下野新聞 2011/2/9)