センター試験:センター側の事務作業ミスで一部科目受験できず

 2011年度大学入試センター試験で、身体障害があり別室受験を希望した受験生が、大学入試センター側の事務作業ミスで一部科目を受験できなかったことが、1月16日までにわかりました。


 障害などがあるために別室受験や点字問題などの特別措置を希望する受験生は、出願の際に特別措置の希望を出すことになっています。この受験生は希望を出していましたが、大学入試センター側の登録ミスで地理歴史の受験については登録から漏れていました。
 1月15日の1日目の試験で、地理歴史を受験するために受験生が東京都内の会場に行ったところ、会場側から「特別措置の登録がされていない」といわれて受験できませんでした。大学入試センターが出願書類を確認したところ、センター側の事務作業ミスによる登録漏れと判明しました。受験生は地理歴史については、22日の再試験を受験することになりました。
 他の科目では正常に登録がおこなわれていたため、通常通り受験できたということです。
 大学入試センターは報道機関から問い合わせがあるまで、事実関係を公表していませんでした。理由については「身体障害者のプライバシーに配慮した」などとしています。
 しかし、センター側の事務作業ミスで受験できなかったことは、受験生のプライバシーとは全く関係ありません。受験生の個人情報を特定できない形での公表などいくらでもできますし、現に受験生の個人情報を特定しない形での報道がされています。
 仮に報道機関が情報をつかんで問い合わせをしなければ、そのまま何事もなかったかのように内部処理されていたのでしょうか。社会的なミスを隠蔽するために「プライバシー」を恣意的に利用するのはいかがなものかと感じます。またこの手のミスの隠蔽は、ミスの教訓が生かされないことになって今後同様のミスを繰り返すことにもつながってしまいます。