わいせつ疑惑直後に自主退職、直後に別の市で臨時講師に

 大阪市立小学校に勤務していた当時、女子児童の体を触ったわいせつ疑惑が持ち上がり自主退職した男(23)が、退職直後に大阪府岸和田市立小学校の臨時講師に採用されていたことがわかりました。


 報道によると2010年9月下旬、被害児童の家族から被害申告があり、大阪市教育委員会が調査を始めた直後に男は自主退職しました。被害児童は一時不登校になったということです。
 男は約1ヶ月後の2010年10月下旬、わいせつの事実を隠し「前任者が復職したから退職せざるを得なくなった」と申告して岸和田市教育委員会の採用面接を受け、岸和田市立小学校の臨時講師として採用されました。岸和田市教委も前任校での退職理由についてそれ以上深く詮索しなかったということです。
 その後男は2010年12月、大阪市立小学校勤務当時の強制わいせつ容疑で逮捕されました。
 言語道断の事件です。大阪市教育委員会は、事件調査に一定のめどが立つまで退職届を保留したり、疑惑の時点で差し障りのない範囲で事実関係を公表したり、退職を認めたとしても要注意人物として周辺教育委員会に連絡するなどの対策がとれなかったのでしょうか。また岸和田市教育委員会も男の主張を鵜呑みにせず、申告の真偽を調査できなかったのでしょうか。
 わいせつ行為で自主退職した教師が、前歴を隠して他地域に潜り込むという事件は、過去にもありました。かつて千葉県で児童へのわいせつ行為が発覚して自主退職した小学校教師が、前歴を隠して宮崎県で小学校臨時講師として潜り込み、長年にわたって児童へのわいせつ行為を繰り返して2004年に摘発されたという事件がありました。
 またこれとは少し異なる事例ですが、教員以外の職業に就いていた当時わいせつ行為で摘発され教員免許が失効した人物が、前歴を隠して教員免許が有効かのように装って教員に採用され、勤務校の生徒にわいせつ行為を働いた事件もありました
 こういう悪質な人物が前歴を隠して採用されてしまう仕組みに問題があります。
 少なくとも、加害者の男の氏名は匿名報道になっていますが、実名報道すべきでしょう。