自治体境界上に建つ住宅団地:団地の子は同じ学校に通いたいという声

 広島市安芸区と広島県海田町の自治体境界をまたぐ形で建設された住宅団地「緑彩の街」で、広島市側に住む住民が「子どもを海田町側の学校に通わせてほしい」と求めているということです。
団地内 住所違い別々の小学校へ〔『中国新聞』2006/8/13〕


 記事によると、同じ住宅団地の敷地内でも住所は広島市と海田町に分かれていて、現時点では自治体境界によって、団地内でも学校の通学区域が分かれているということです。同じマンションの棟の中でも、広島市と海田町に住所が分かれているケースもあるということです。

※余談ですが、「自治体境界上に建つ建物の住所の決め方」については特に法令上の定めはなく、[玄関の位置]や[敷地内の各自治体に属する部分の面積比]などを総合的に勘案して個別に決めるのが通例だということです。

 住宅からは、広島市側の学校は約2kmの距離があるのに対し、海田町側の学校は約0.5kmだということです。
 広島市側の住民が海田町の学校への通学を求める理由としては「安全面や子どもの体力面を考えると、小学生には学校が近い方がいい」「同じ住宅団地の子どもが同じ学校に通うことで、子ども同士のつながりが強くなることが期待される」などということをあげています。
 文部科学省も通学区域の弾力化の方針を打ち出しています。エリート教育などのための無制限な弾力化ならば好ましくありませんが、このケースの場合は安全面や通学距離・地域コミュニティなどの面からむしろ、保護者から希望があがっているのならば柔軟に対応した方がいいケースだと考えられます。