通知表をめぐって騒動:和歌山の小学校

 和歌山県紀の川市の小学校で、2年生の1クラスの通知表について「他のクラスと比べて、1学期の評価が厳しすぎる」と一部の保護者から指摘がありました。それを受けて、担任教諭が評価を見直して通知表を作り直したところ、今度は別の一部の保護者から「子どもが不信感を抱く」などと指摘されて、通知表受け取りを拒否される事態になっているということです。この学校では、通知表の評価は3段階の絶対評価(観点別到達度評価)をおこなっています。〔『読売新聞』2006/8/8


 一口に絶対評価といっても、厳密には「到達度評価」と「認定評価」の2種類に区別されます。到達度評価は事前に評価基準を明らかにして、その基準に沿って達成度を評価するものです。一方で認定評価は、評価者のもつ内的基準で評価するものです。
 今日の学校で使われている「絶対評価」とは、到達度評価のことを指します。
 この学校で、担任教諭の最初の評価が「厳しすぎる」のかどうかは、このクラスの授業の様子や通知表の現物などを見たわけではないので、何とも言えません。また、抗議した保護者の主張の根拠についても、記事では詳しく触れられていないので、何とも判断しかねます。
 しかし、保護者から抗議を受けたから通知表を作り直すという行為は、評価に事実誤認や不正などがあれば別ですが、一般的には適切とはいえないでしょう。なぜ通知表を作り直すという判断にいたったのかについては、記事を読む限りは正直言ってよく分かりません。
 いずれにしても、こういう形で学校側と保護者との間で騒動が続くのは、2学期以降の学級運営にも悪い影響を及ぼす可能性もあります。当事者間での早期の解決を期待します。