いじめに関する毎日新聞社説

 『毎日新聞』2010年11月22日付に、『社説:いじめ 検証から防ぐ手だてを』が掲載されています。


 社説では、いじめの実態を検証し、防ぐために具体的な手だてを取ることを訴えています。
 社説は以下の書き出しで始まっています。

 学校時代を思い出すのも嫌。自分をいじめた同窓生らを今も許せない--。そんな傷心を抱いたまま多くの人々が成人しているとしたら、それが幸福な社会であるはずはない。いじめは、そこまで思いを致して取り組むべき問題なのだ。

 極端な例だと、いじめ報復目的で加害者への復讐をおこなう事件も時々発生し新聞報道されています。またいじめ被害が原因で体調を崩し、後遺症に苦しんでいる例もしばしば発生しています。
 そこまで極端ではなくても、いじめの傷を長期にわたって抱えているという人は多くいるでしょう。
 社説では群馬県桐生市立新里東小学校・千葉県市川市立中学校の自殺事件に触れながら論じています。その上で以下のようにまとめています。

 言うまでもないが、いじめは犯罪だという教育を改めて徹底したい。そして事例検証から未然防止、阻止の知恵や方策を引き出し共有するという、これまでなかなか定着しないルールをしっかり築きたい。

 いじめの事例検証を積み重ねていくことは、同種事件を未然に阻止したり万が一発生してしまった場合には被害を最小限に抑えることにつながります。しかし現状では、学校側がいじめの隠蔽工作を図る例もあるなど、各事件でのいじめの事例検証が十分とはいえないでしょう。学校・教育委員会の体質改善や、公正な調査・事例検証を実施する仕組みの構築などが求められます。
 社説の趣旨は、全体的に賛同できるものです。