淫行教師:行政に賠償命令、加害者個人への請求認めず

 北海道釧路管内の町立中学校教諭(当時)が教え子の女子生徒に校内で性行為を強要したなどとして、被害生徒と両親が加害者個人と北海道・町に約1億2900万円の損害賠償を求めた訴訟で、釧路地裁は10月26日、北海道と町に440万円の支払いを命じる判決を下しました。

 判決ではわいせつ行為の大部分は授業時間中などにおこなわれていたことを指摘しました。国家賠償法により北海道と町の責任を認めましたが、国家賠償法の規定により加害者個人の責任については行政に肩代わりさせる形で退けられています。
 なお加害者については懲戒免職処分を受け、刑事裁判では実刑判決も確定しているということです。
 国家賠償法の規定が壁になった事例だといえます。加害者が故意におこなった不法行為であることは明らかであるにもかかわらず、個人に直接責任を問えないという運用は改善の余地があるのではないでしょうか。
 少なくとも北海道と町は、仮に判決が確定した場合には加害者個人に対して賠償金相当額を取り立てるべきです。
(参考)
◎教え子に淫行 道と町に440万円賠償命令 釧路地裁判決(北海道新聞 2010/10/27)