公園遊具から落下事故:市が危険把握しながら対策遅れる

 大分県日田市の公園で10月17日、遊具のワイヤーが切れて遊んでいた児童が1メートル落下する事故がありました。

 遊具はロープウェー型のもので、2ヶ所の足場を結ぶ金属製のワイヤーが切れたということです。落下した児童のほか、破損した遊具の破片が近くにいた別の児童にぶつかり、2人が軽傷を負ったということです。
 この事故に関連して、事故のあった遊具を含む市内の公園の遊具29基について、2009年10月に「老朽化などで危険」とする診断が出ていながら1年にわたってそのまま放置していたことがわかりました。
 日田市の外郭団体「日田市市民サービス公社」が専門業者に依頼して実施した定期点検では、事故のあったワイヤーには摩耗があると診断され、ほかの遊具についても老朽化などを指摘しました。しかし結果は2010年1月まで市役所の担当部署には報告されていませんでした。
 一方で日田市の担当部署は報告を受けたあとも、遊具の使用禁止などの対策にまで気が回らず、そのまま使用させた形になったといいます。事故を受けて初めて、危険と判断された遊具の使用禁止措置をとりました。
 問題は子どもの安全に関わるものです。危険と判断された時点で対策をとっておけば、事故は起こらなかったことになります。しかし遊具を点検しても結果が市役所の担当部署に伝わるのが遅れた、しかも担当部署が点検結果を把握しても何の対策もとられない、というのでは、いったいどうなっているのかと疑問に思わざるを得ません。
(参考)
◎不備な遊具施設で女児けが(NHK大分 2010/10/18)
◎日田市の公園の遊具で子どもが転落しケガ(大分放送 2010/10/18)
◎日田市 危険遊具を放置 女児落下事故で発覚(西日本新聞 2010/10/19)

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