横浜市戸塚区小学生虐待事件で実刑判決

 横浜市戸塚区の小学生虐待事件で傷害罪に問われた父親(34)とその内縁の妻(36)の両被告に対し、横浜地裁は10月18日、両被告にいずれも懲役1年(求刑はいずれも懲役2年)の実刑判決を言い渡しました。

 事件は2010年7月下旬に発覚しました。被害児童は数日間にわたって食事を与えられず、また事件発覚前夜には数時間にもわたって執拗に暴行を受け続けたといいます。児童は自宅から脱出し、空腹に耐えかねてコンビニで食品を万引きして食べていたところを発見されました。児童の様子がおかしいことにコンビニ関係者や警察官が気づき、虐待が発覚しました。
 裁判では「ありとあらゆる暴行を約9時間半も一方的に加え続けた」「児童虐待は、虐待を受けた子が親になったとき、その子に虐待を行う危険性をはらむ。長男やほかの4人の子供の成長に及ぼす影響も懸念される」などと厳しく指摘したということです。
 一方で児童虐待に対する現行法の限界なのか、事件の悪質さと比較すれば求刑からして少なめ、実刑判決が下ったとはいえども刑期は短いという印象を受けます。児童虐待に対する特別の立法が必要なのではないかと感じます。
 またこの事件では、周囲が事件の兆候に気づきながら児童相談所の対応が遅れたことも指摘されています。虐待事案に対する早期対応という意味でも考えさせられる事件だといえます。
(参考)
長男虐待で父と同居女に実刑=木刀で暴行9時間半-横浜地裁(時事通信 2010/10/18)

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