傷害事件で逮捕の教諭、同じ学校に復職:横浜市

 校外での傷害事件に関与したとして逮捕され停職処分を受けた横浜市立中学校教諭が、事件前まで勤務していた学校に復職していたことがわかりました。当該校の生徒・教職員からは復職を不安視する声も出ているということです。

 報道によると、当該教諭は2009年7月に病気休職をおこないました。休職中の2009年9月、車を運転中の交通トラブルから傷害事件を起こして逮捕され起訴猶予処分となりました。横浜市教育委員会は2009年11月に教諭を停職2ヶ月の懲戒処分にしています。
 当該教諭は停職期間満了後も病気休職を続け、2010年10月に元の学校に復職しました。復職の際、生徒・保護者向け文書には「病気休職からの復帰」とのみ連絡し、事件については触れなかったといいます。しかし生徒や保護者からは復職を不安視する声もあがっているといいます。
 学校側は「(教諭は)社会的責任を果たし、時間もたっている。事件に触れなかったのは、生徒の動揺も考慮した」とし、教育委員会は「年度途中の移動は前例がない」としています。
 生徒が被害者になった事件というわけではないですが、復職に対して不安の声は当然あがるでしょう。
 過去には、広島県竹原市立中通小学校で担任クラスの児童に包丁を突きつけたとして停職処分を受けた小学校教師について、学校や教育委員会が同じ学校での復職を図って事件前まで担任していたクラスで授業をおこなわせようとしたところ、包丁を突きつけられた被害児童だけでなくクラスの児童が相次いで体調を崩したという事件もありました。
 また大阪市立田辺中学校でサッカー部顧問として生徒に全裸ランニングをさせた教師は、停職処分終了後元の学校に復帰しました。大阪市教委としては当時の判断は温情のつもりだったのかもしれませんが、この教師自身は同僚教師や保護者との関係に悩んで体調を崩し、復帰数ヶ月後に自殺しています。
 今回は直接生徒が被害者になったというわけではないので前述の事例より相対的には「まし」といえるのかもしれませんが、同じ学校での復職を不安視する声で生徒や保護者・同僚教職員・そして当該教師自身にとっても、よくない影響が顕在化するおそれもあります。教育委員会はもっと配慮してもよかったのではないかと思われます。
(参考)
◎逮捕の先生、同じ学校に復職…動揺広がる(読売新聞 2010/10/16)