名古屋ネグレクト事件:両親に実刑判決

 愛知県名古屋市天白区で4歳(当時)女児が長期にわたって食事を十分に与えられなかった結果脳障害などを発症したネグレクト事件で、名古屋地裁は10月13日、保護責任者遺棄致傷罪に問われた父親(34)に懲役4年、母親(34)に懲役3年10月の実刑判決を言い渡しました。

 事件は2008年12月に発覚しました。両親は育児放棄をし、児童に対して1日におにぎり2個程度しか与えない状態が長期に続いたということです。2008年1月頃に児童の食欲が減退するなどの異変が現れましたが両親ともに放置し、2008年12月には意識不明にさせたといいます。児童は栄養失調で脳障害を発症して脳が萎縮し、植物状態で回復不能だといいます。なお、母親は事件発覚前は准看護師として勤務していました。
 判決では「身体的苦痛の大きさ、普通の人生を奪われた悲嘆は計り知れない」などと厳しく指摘しています。この指摘自体は当然です。
 しかしその一方で、求刑が懲役6年・判決は懲役3年10月~4年です。児童虐待事件では行為の悪質さと比較して量刑が軽い傾向にあるのは、現行法での限界なのかもしれませんが、心情的には「軽すぎるのではないか」ともやもやしたものを感じてしまいます。やはり児童虐待については「児童虐待致死傷」に類するものを創設し、特別の立法をおこなうことが措置が必要ではないかと感じます。

スポンサードリンク