須賀川事件から7年、朝日新聞が家族の近況取材

 福島県須賀川市立第一中学校1年生だった女子生徒が2003年10月18日、柔道部の練習中に上級生の男子生徒からから練習を装ったリンチとみられる投げ技をかけられて意識不明の重体になった須賀川事件。事件から7年となるのを目前に、朝日新聞が家族の近況を取材し記事にまとめています。

 記事は朝日新聞(福島版)2010年10月11日付『須賀川一中柔道部事故で寝たきり7年 家族、将来に不安』。

 被害生徒は9月に20歳の誕生日を迎えました。意識が戻らないまま在宅で介護を受けているといいます。現行の制度上長期受け入れ施設はなく、家族には介護の負担が重くのしかかっているということです。母親は介護のためにほとんど自宅から離れることができず、「自分たちが年老いたときのことを考えると不安」と話しているといいます。

 事件被害者のおかれた立場を示している記事です。裁判では全面勝訴といっていいような形になったとはいえども、被害者救済
は十分ではないという状況を如実に示しています。須賀川事件だけでなく、学校での事件・事故で意識不明の状態が長期にわたって続いている被害者の事例は、ほかにも多くあります。介護制度の不備についても、今後社会的に検討を要するという印象を受けます。

 また家族は事件風化についても危惧しているといいます。事件についても、風化させることなく教訓を明らかにして実効性ある対策が全国的にとられることが、同種事件の再発防止のために重要だといえます。当ブログでは事件を報じた新聞記事の感想を書くぐらいしかできませんが、それでも事件風化防止に少しでも役に立てればという思いもあります。