特別支援学校拡充計画、障害者団体が反発:大阪市(2)

 大阪市で,障害者団体が特別支援学校拡充に反対するという、一見すると奇妙な問題が起きています。特別支援学校拡充を否定する主張の根底には、「特別支援学校=障害者隔離・障害者差別」などとするインクルーシブ教育への一面的な誤解がある様子です。

 インクルーシブ教育の定義や現状については、こちらのサイトで詳しく論じられています。
 もちろん、特別支援学校が「障害者隔離の場」として機能してしまうようなことがあってはならないのはいうまでもありません。しかし少なくとも制度上は「隔離の場」ではありません。
 知的障害特別支援学校への入学希望者・入学者が増加傾向にあることは、知的障害特別支援学校へのニーズが強いことを示しています。だからこそ大阪市でも、特別支援学校の拡充や増設が具体化することになりました。それを全否定するような一部「障害者運動」は、逆に障害者の権利を侵害し、障害者運動に分断を持ち込む危険性をはらんでいるといわざるを得ないでしょう。
 教条的・機械的に普通学校に放り込むことだけが目的となって必要な支援をおこなわないという状況のほうが、むしろ障害者差別や障害者虐待になってしまうのではないかといえます。
 大切なのは、特別支援学校と普通学校をあたかも対立するものかのようにとらえる視点から抜け出し、一人一人の児童・生徒にあった支援をしていくために何が必要かという角度から問題をとらえ直すことではないでしょうか。

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