秦荘中学校柔道部死亡事件最終報告書:学校・町の責任明記せず

 滋賀県愛荘町立秦荘中学校で2009年に発生した柔道部員死亡事件で、愛荘町は10月5日、第三者委員会の検証結果を発表しました。遺族側が求めていた責任所在の明記を拒否し、また一宮良太顧問講師(当時)の暴力行為についても認めませんでした。

 第三者委員会は7月に報告書を発表していましたが、遺族側からの抗議を受けて再調査をおこなっていました。今回発表された最終報告書では、元顧問や校長が刑事告訴されていることを理由に、学校や町の責任・元顧問の暴力行為については「司法の判断にゆだねる」と結論づけたということです。
 暴力行為については複数の部員から証言が出ているはずなのに、「なかった」と結論づけるのは理解に苦しみます。また元顧問の行為は当然問題ですが、事件を元顧問の個人的行為に矮小化して学校・行政の責任を曖昧にすることでは類似事件・事故の再発の芽を残すことにもつながってしまいます。

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