公立中高一貫校:信濃毎日新聞が社説

 『信濃毎日新聞』2010年10月4日付社説『公立一貫校 地域の特性生かして』では、長野県で公立中高一貫校を設置する動きに絡めて、中高一貫校について検討を加えています。

 長野県では2012年、既存の屋代高校(千曲市)に附属中学校を併設する形で公立中高一貫校を設置することになっています。このほかにも、諏訪清陵高校(諏訪市)が中高一貫校改編を構想中だということです。
 社説では、経済的理由で私立校に入学できない生徒に対して、公立で設置することで選択肢が増える点を評価しています。その一方で、大学受験に特化した「エリート校」づくりに傾きかねない問題については危惧を表明しています。
 信濃毎日新聞では大学進学一辺倒になる風潮には否定的な見解を示し、「どういう人間形成を目指すのか、理念を明確に示すことだろう。地域の特性を生かすことも欠かせない。学ぶ意欲や可能性を引き出し、将来像を描ける教育が求められる」と主張しています。
 地域によっては「公立高校の復権」を掲げて、難関といわれる大学への進学者数を増加させるために中高一貫校を設置する例もあります。中高一貫校設置については大学進学一辺倒にならず、どのような教育をしていくかを明確にしながら検討していく必要があるでしょう。社説の論旨は大枠で支持できるものです。

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