浦安事件「支える会」解散を発表

 浦安事件「被害者とその家族を支える会」は2010年7月10日に解散したとのことです。会のサイトがその旨を発表しています。

 浦安事件は2003年、当時浦安市立高洲小学校養護学級担任教諭だった男(のち依願退職)が担任クラスの児童に暴力やわいせつ行為を常習的に繰り返した事件です。
 東京高裁で2010年3月24日、加害者が児童の顔面を殴ったことや胸を触ったこと、下半身を露出したことなどの暴力やわいせつ行為を広く認めて千葉県・浦安市に損害賠償を命じる判決が出され、確定しています。
 訴訟が終結し事件の展開としては新たな段階に入ったことでの発展的解散だろうといえます。
 一方で、浦安市が謝罪しない姿勢を貫いていることや加害者を擁護し続けていること、加害者への求償についてはっきりとしていないこと、千葉県は事件の存在こそ認めたものの県自身の責任についてははっきりと認めていないことなど、問題は残っています。残った問題についても早期解決を願います。
 また「支える会」では、「二度と同じような事件が起きない社会に向けて、これまでの経験とご支援を生かしていきたい」という見解を示しています。
 悲しいことですが、浦安事件判決確定後も、似たような事件は多数起こってしまっています。新聞報道などを丹念に調べると、週に1~2度は「子どもが教師などからわいせつ被害に遭う事件」や「障害者虐待事件」の記事を見つけることができます。
 同種事件の再発防止と、(本来ならばあってはならないとはいえども)万が一似たような事件が起こった際の早期対応・早期解決を図るための方策として、事件の教訓を何らかの形で伝えていくことは重要です。「支える会」は解散したものの、新たな形で事件の教訓を伝えていく取り組みが進むことを願います。