授業遅刻者から罰金:琉球大学工学部教授

 琉球大学の教授が、担当している工学部システム工学科の必修科目の講義で、「冒頭の出欠確認時に不在だった=授業に遅刻した学生は授業途中に申告して罰金100円を支払い、支払わなかった場合は学生を欠席扱いにしている」ことが分かりました。

 大学側はこの教授に対して、そういうやり方をやめるように勧告しています。しかし教授は「遅刻を減らすためで、学生とは合意している。強制ではなく、苦情も出ていない」としています。また大学側に対して教授は「講義の内容に大学が口出しするのは教育権の侵害だ」などと反論し、今後もこのやり方を続けていく意向を表明しているということです。
 教授のやり方や主張に関しては、疑問に思う点が多々あるといわざるを得ません。「学生と合意している」「強制ではない」と主張していますが、この主張が妥当とは思えません。
 授業開始時に出席をとる授業は、一般的には出欠状況が単位評価に加味される授業です。「払わなければ成績評価や単位取得に響くかもしれない」と受講学生が萎縮し、不本意ながらも支払ってしまうことが考えられます。実際に、『沖縄タイムス』の記事によると、以下のような学生の声があるということです。

 学生の一人は「(金銭徴収は)おかしいと思うが、成績評価に響くかもしれないので払わざるを得ない」と困惑した様子。別の学生は「遅刻したことの負い目もあるし、百円ならいいかなという感覚で、つい払ってしまう」という。「百円で出席が買えるなら安い」と話す学生もいる。

 しかもこの授業は必修科目です。すなわち「この授業を必ず履修して合格しなければ卒業できない」というものです。選択必修科目や自由選択科目なら「変な授業の進め方をする教員がいた場合、その教員の授業を避け、他の科目を履修する」という措置も可能ですが、必修科目の場合はそういうわけにもいきません。学生は余計に単位取得のことを気にしてしまい、萎縮してしまうでしょう。今回のケースでは、受講学生はその立場上、直接教授に抗議しにくい立場にあるといえます。
 この問題については、早期の解決を願います。