横浜市児童虐待、対応遅れか

 横浜市戸塚区の児童虐待事件で、横浜市南部児童相談所が6月下旬に虐待疑い情報を把握しながら、緊急性はないと判断して積極的な対応をとっていなかったことがわかりました。

 児童は学校にほとんど登校せず、2010年5月に担任教諭が家庭訪問をおこなったということです。父親は「学校に行かせないのはしつけの一環」と話し、児童への面会も拒否しました。
 被害児童は2010年6月21日には「迷子」として神奈川県警戸塚署に保護されました。その際に、児童の通っている小学校は横浜市南部児童相談所に虐待疑いを伝えたということです。しかし相談所は、保護された際に傷やあざはなかったと警察が説明したとして、緊急性はないと判断しました。
 児童は2010年7月18日以降食事を与えられず、また継続的に暴行を受けました。児童は7月23日朝に脱出し、コンビニエンスストアで食べ物を万引きして食べていたところをコンビニ店員に発見されました。通報を受けて駆けつけた警察官が体のあざに気づいて虐待が発覚しました。
 学校は2010年5月の家庭訪問の時点で、父親の言動がおかしいことに気づいて通報すべきだったといえます。学校は約1ヶ月後の6月下旬になって通報しましたが、児童相談所が「緊急性なし」と判断したことも、当時の判断の妥当性が問われることになるでしょう。
(参考)
◎児童相談所対応遅れ 戸塚の傷害(読売新聞 2010/7/27)