全国学力テスト:抽出方式継続

 文部科学省の検討会議は7月23日、全国学力テストについて、現行の抽出方式を継続するとしました。また実施教科についても2012年度以降3教科に増やす予定です。

 しかし現行方式では無理に継続する必要もありませんし、現行方式を前提で実施教科を増やさなくてもいいといえます。
 教育行政の基礎資料作りという意味での一般的な意味での調査は理論的にありえるでしょう。しかし現行の全国学力テストで何を求めているのかは全く見えてきません。
 むしろ過去の学力テストからは、「学校・地域の序列化」の弊害だけが浮き彫りになっています。抽出方式に変えても、統計上はきわめて多すぎる抽出率に加えて希望参加も認めるという、事実上「全員参加」に近い状態を作り出す余地を残している小手先の対策です。「完全な全員参加よりまだまし」という程度で、競争・序列化の傾向は根本的には改善されていません。小手先の抽出方式を継続しても問題は解決しません。
 現行方式での全国学力テストを思い切って廃止することも視野に入れなければ、今後も問題は続くことになるでしょう。