寝屋川市児童虐待で市が報告書

 大阪府寝屋川市で2010年1月に発生した1歳児虐待死事件で、寝屋川市の検証委員会は7月14日、報告書を発表しました。

 この事件は2010年1月27日、両親が児童を布団の上にたたきつけるなどして意識不明の重体に陥らせ、3月7日に死亡したものです。
 死亡前、1ヶ月検診未受診に気づいた寝屋川市が家庭訪問した際に被害児童のあざを確認し、また聴き取りの際に母親(傷害致死罪で起訴)からも児童への暴行をうかがわせるような発言があったといいます。しかし寝屋川市は、大阪府子ども家庭センターには虐待通告や保護要請をおこなわなかったといいます。
 報告書では「両親の育児放棄を疑うべきケースだった」と指摘しながらも、市が虐待を見抜けなかったことについては言及しませんでした。記者会見でも寝屋川市は、虐待を念頭にした対応をしなかった判断は誤りではなかったという見解を示したといいます。
 しかし当時は気づかなかったとしても、結果的に誤った判断をおこなった形になっていたことはいうまでもありません。あえて「虐待を見抜けなかった対応は誤りではなかった」と結論づけていることは、市の責任逃れの意図が背景にあるのではないかと疑われても仕方がないのではないでしょうか。