「体罰」で処分を受けた教師、1年後に再び別の「体罰」事件を起こす

 福岡県教育委員会は7月5日、「顧問を務める野球部の指導中、生徒を殴る蹴るなどの『体罰』をした」として、同県糟屋郡内の公立中学校に勤務する男性教諭(43)を停職1ヶ月の処分にしました。この教諭は2005年度にも、別の生徒に「体罰」を加えたとして戒告処分を受けています。〔『毎日新聞』2006/7/6


 もとより「体罰」・生徒への暴力という行為そのものが、決して許されるものではありません。「体罰」は子どもの人権にもかかわることであり、また教育とも相反する「教師による暴力」です。したがって、「体罰」を未然に防ぐことが強く求められています。「体罰」事件を起こした教員については、深く反省させ再発防止を図ることが重要になります。
 しかし、「体罰」で処分を受けたにもかかわらず、1年後にまた「体罰」事件を起こしたというこの教諭の行為は、「体罰」に対する認識が著しく不足しているといわざるを得ないでしょう。「反省していない」「『体罰』は常習的」とみられても仕方ないでしょう。
 この教諭に限らず、過去に「体罰」事件を起こした教員が後日再び「体罰」事件を起こすということは、多くの例が報告されています。
 「体罰」事件を起こした当事者に対する厳しい処分は当然です。ただ、それと同時に「体罰」を決して許さないという雰囲気作りをおこなって「体罰」を未然に防ぐことや、「体罰」の加害教員に反省を促し暴力に頼らない指導をおこなわせる方策などを強くとっていくことが求められるといえるでしょう。