校門圧死事件から20年

 兵庫県立神戸高塚高校校門圧死事件(1990年)から20年の節目を迎える7月6日、当時の在校生や保護者・市民団体などが同校の校門前で、献花などの追悼行事を実施しました。

 この事件は当時社会問題化し、校則や管理教育の問題が考え直されるきっかけの一つとなったともされています。
 一方でこの事件は、過去の歴史的な問題とはいえません。事件の教訓が社会的に十分に生かされているのかは疑問です。
 校門圧死事件そのものにしても、教育委員会・学校側は校門を閉めた教師個人に責任をなすりつけようとし、また当事者の教師は教育委員会・学校の体質に責任転嫁しようとする自己正当化のような書籍を出版した、すなわち互いに責任をなすりつけ合おうとした構図がありました。
 当事者の教師の行為、教育委員会・学校の体質の両方に問題があることは否定できません。教育委員会側はこの事件について、事故報告書などを出さないままになっているといいます。
 この20年の間にも学校の管理的な対応で子どもの命が失われたり重大な障害を負う事件もいくつか発生しています。学校や社会は事件から何を学び教訓化しているのか、改めて問い続けられなければなりません。