登下校安全ボランティアが立場悪用してわいせつ:京都・城陽市

 京都府城陽市で、小学生の登下校の安全を見守る地域ボランティア「見守り隊」で顔見知りになった小学生女児に対して体を触るなどわいせつ行為をしたとして、「見守り隊」メンバーの山本義信(72)が強制わいせつ罪で逮捕・起訴されていたことが、7月6日までにわかりました。

 報道によると、事件の事実経過は以下の通りのようです。

 起訴状などによると山本被告は(2010年:引用者注)3月、小学生の女児に「バレンタインデーのお返しをしたいから、家に1人で来て」と言って自宅へ呼び出し、胸を触りキスをした、とされる。
 冒頭陳述などによると、山本被告は地元小学校のPTAや地域住民が06年に組織した見守り隊に発足当時から参加。登下校の時間帯に交差点に立つなどの活動をしていた。ボランティアと児童らの間にはバレンタインデーのプレゼントを贈り合うなど交流があったという。
(毎日新聞2010/7/6 『見守り隊:72歳ボランティア、女児の体触り起訴』)

 被害児童は事件の影響で、「見守り隊」の上着を着ている人がいると1人で外出できなくなる、精神的に不安定になって投薬治療を受けているなどの後遺症が出ているといいます。
 小学生の登下校を見守るボランティア・地域活動は、子どもをねらった凶悪犯罪の増加を受け、2000年代初頭から各地で広がっています。しかし子どもの安全を見守る立場の人間が、よりによって子どもに危害を加えるような行為を働くなど言語道断です。
 被告には7月5日の公判で懲役1年6月が求刑されたといいます。立場を悪用して犯行に及ぶようなこの手の者に対しては、もっと重い求刑をしてもよかったのではないかという印象を受けます。
 新聞記事によると、城陽市教育委員会は「見守り活動は必要」とコメントをしているといいます。確かに見守り活動の必要性自体は否定できません。しかし、このような変質者が「善意の地域住民」を装って紛れ込み子どもに危害を加えるという事態を防ぐにはどうすればよいのか、この点を検討していかなければなりません。