障害児への水分補給等の援助を要望:千葉

 千葉県成田市の市立小学校に、脳性マヒや肢体不自由など重度の障害を持つ2年生男児が通学しています。


 その男児に対して、男児が自力では不可能な給食摂取や水分補給について、学校側や市教委が「誤飲の危険性がある」などとして、現場の教職員による援助を禁止しているという問題があり、それに対して両親が、児童への水分補給などの援助を求めているということです。
重度障害児:学校側が水分補給、給食手伝いを 両親が街頭署名で要望--成田 /千葉〔『毎日新聞』2006/7/5〕
 『毎日新聞』の記事によると、男児の両親の強い希望で、養護学校ではなく地域の小学校に入学しました。児童が1年生の時は母親がつきっきりで介助していたということですが、2年生になって、市教委は男児に養護補助員を付ける措置をとりました。しかし市教委は、養護補助員に対しておむつ交換などは認めているものの、水分補給や給食摂取補助などを禁じています。
 その一方で児童の両親は、「専門的知識のない人でも援助は可能という、児童の担当医師の所見が出ている」「千葉県内の他市では、同様の重度障害を持った児童に対して、担当教職員が給食や水分補給の援助をしている」などとして、市に対して援助を求めているということです。
 食べることや水分をとることは、生命の根幹にかかわることです。また、すべての子どもについて、能力に応じて等しく教育を受ける権利があります。
 このことから考えると、成田市の対応は疑問に思わざるを得ません。誤飲の危険性を指摘するのなら、より高い専門的知識をもつ介助員を配置するなどの対応をとることは可能です。また、児童は「能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する(日本国憲法第26条)」ということは、行政としてはそれにふさわしい援助体制を整えることが求められます。