大阪府立高校、全日制131校中少なくとも45校で「地毛登録制度」

 毎日新聞が大阪府立高校を対象にして実施したアンケート調査によると、大阪府立高校の少なくとも45校で、生まれつき茶髪の生徒への「地毛登録制度」を導入していることがわかった。

 同紙ウェブ版2017年11月11日配信『大阪府:地毛登録 府立高の6割導入「就職・進学を考慮」』で紹介されている。

 記事によると、全日制府立高校全131校のうち、71校(52%)が回答した。制度を導入しているのは回答校中の約6割にのぼることになる。残る66校は「訴訟に関わる」などとして回答しなかったという。

 制度を設けていない学校では「極端な髪色の生徒が少ない」などとしている。また回答校71校のうち、頭髪指導をしているのは69校・校則で頭髪に関する規定を設けているのは67校にのぼった。染色や脱色、パーマ、「ツーブロック」などを指導の対象にしているという。うち2校では、頭髪は「黒色に限る」と明記していた。

 指導に従わない場合は、授業の出席停止・行事の参加禁止・停学といった措置をとる学校もあったという。

 学校側が頭髪指導を必要とする理由としては、「就職・進学への影響」「規律や生活の乱れ防止」「保護者や地域の要望・評価」などがあげられている。

 記事では、大阪府教育委員会にも取材を試みている。府教委は頭髪指導については「各校に任せており、実態把握していない」としている。

 以前に東京都でも、都立高校を対象にした同様の取材調査がマスコミ記事としてまとめられたことがあったが、大阪府でも似たような状況となっている。

 東京都立高校の約6割で、生まれつき髪の毛が茶色い生徒に「地毛証明書」を提出させていることがわかった。  『朝日新聞』(web版)20...

 長きにわたって続いてきた管理教育的発想、就職先・進学先・地域社会からの茶髪に否定的な風潮によって、「地毛登録制度」のようなものを生み出している。

 生まれつき茶髪の生徒に「誤って難癖をつけるような形になる」生徒指導から守るようでいて、実際は「茶髪に難癖をつけること」自体が誤った指導ということになることから、結果的に特定の「理想像」と異なる外見だから差別するような扱いにもなってしまっている。

 大阪府ではそれに加えて、維新政治での教育現場締め付けの状況も、状況を悪化させている。教育基本条例での教職員評定や、「3年連続定員割れは廃校検討対象にする」など学校間での生徒獲得競争の激化なども、さらに拍車をかけていると考えられる。このような「頭髪指導」そのものは維新以前からあったことだとは考えられるが、維新が出てきてからさらにひどくなった可能性もあるのではないか。

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