大津いじめ自殺訴訟:加害者父親「暴行は被害者を思って」

 滋賀県大津市立中学校2年の男子生徒が2011年に同級生からのいじめを苦にして自殺した事件で、生徒の遺族がいじめ加害者3人とその家族を相手取り訴えている民事訴訟の口頭弁論が、11月7日に開かれた。

 この民事訴訟では、大津市との間では和解が成立したが、加害者生徒らとの訴訟は続いている。

 この日は加害者のうち1人の父親が尋問を受けた。父親は、自分の息子が自殺した生徒に暴力を振るったことは認めた上で、暴力は「被害者を思ってのことだった。当時は仲が良いと思っていたので、いじめがあるとの疑いはなかった」と中傷して正当化する見解を述べた。

 正当化にしてもひどすぎる。人間としての良心はないのか。「被害者を思っての暴力」など論理的に存在しえないものである。

 この事件では、加害者の保護者側のひどい態度が目に付く。生徒の自殺直後の保護者会では、加害者保護者が「うちの子がいじめに加担したかのようにいわれるのは人権侵害」と恫喝するような発言をおこなったり、保護者会の会場前でそういった趣旨の一方的な主張を訴えるビラまきをしたとも報じられている。今回の件も、そのようなことの延長線上にあるのだろうが、そういった一方的な言い分を聞くだけでも不愉快極まりない。

 報道に触れた第三者という立場でも不愉快になるような言い草。遺族にとってはどれだけショッキングな発言なのか、想像するだけで胸が痛む。

(参考)
◎いじめ自殺裁判で同級生の父親「男子生徒を思っての暴力」(毎日放送 2017/11/7)

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