黒染め強要問題:関東地方のある母親へのインタビュー

 大阪府立懐風館高校の生徒が「生まれつき茶色い髪を、学校から黒く染めるよう強要され不登校に追い込まれた」などとして大阪府を訴えた訴訟。

 この手の染髪強要はあちこちで起こっている様子。「BuzzFeed News」が、関東地方の公立高校に通っていた男子生徒の母親にインタビューをおこない、記事にしている。

 生徒は生まれつき髪の色が茶色で、天然パーマだともいう。母親によると、生徒の高校入学後に「地毛証明書」の提出を求められて提出したが、その後もことあるごとに教師から「黒く染めろ」「縮れ毛を矯正しろ」と繰り返し迫られたと訴えている。

 生徒本人に迫るだけでなく、母親にも度々連絡があった。学校側は「地毛だということは教師の間で共有している」としながら、他の生徒はそのことを知らない・そのことでいじめに遭うかもしれないと理由をつけ、黒く染めたりストレートパーマをかけるよう求めたという。

 教師からは「生徒の出身中学校に行って話を聞き、天然パーマ・茶色と確認したが、職員会議にかけて黒染めしてもらうかどうか決める」ともいわれたことがあった。

 母親は法務省の「子どもの人権110番」に相談した。担当者は「人権侵害にあたる。教育委員会に相談して様子を見て。その後変化がなければ法務省が調査する」とアドバイスしたという。

 生まれつきの髪の色や身体的特徴に対して、無理やり黒く染めさせたり、縮れ毛を矯正させたりするような対応をとるのはおかしいのではないか。「いじめに遭うかもしれない」ともっともらしいことを言っているが、そもそも生まれつき茶色やくせ毛の生徒も一律に修正させるような決まりを作ることがいじめではないか。教師自らいじめ同然の行為をしておきながら、「いじめに遭うかもしれない」ともっともらしい理由をつけるとは何事かと思わざるを得ない。

 このような事例は、残念なことだが、特別におかしな教師や学校だけが問題を起こしているというわけでもなく、あちこちで起きている様子。

 子どもの人権という観点から考えれば、髪を黒く染めさせるという発想そのものから根本的に見直すべきではないか。

スポンサードリンク