組体操で中学生死亡、学校を訴え:広島大学附属三原中学校

 広島大学附属三原中学校(広島県三原市)3年の男子生徒が2016年6月に死亡したのは組体操での事故が原因として、生徒の遺族が11月1日、学校を運営する国立大学法人広島大学を相手取り、約9600万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁尾道支部に起こした。

 同校では2016年6月18日に運動会が実施され、組体操が実施された。その際に、3段ピラミッドを作りながら騎馬のように移動する「移動ピラミッド」を実施した。生徒は中段にいたが、騎馬が崩れて他の生徒のひざが生徒の頭部にぶつかった。

 生徒はその日はそのまま帰宅したが、約1日半後の6月20日未明に頭痛などの体調不良を訴えて病院に搬送され、同日に死亡した。死因は小脳出血と急性肺水腫だった。

 遺族側は、準備期間が短かった、安全確保体制も十分ではなかったなどとしている。

 一方で学校側は、当時一緒に「移動ピラミッド」を組んでいた生徒にも聴き取りをおこなったが、騎馬が崩れた事実は確認できなかったとした。2017年度の運動会については、「危険性がある」「遺族側にも配慮」などとして「移動ピラミッド」は演目から外した。

 難易度や危険性が高い技を漠然とさせた疑いもあるということになる。安全確保の点では問題ではないか。

(参考)
◎「組み体操原因で死亡」 当時中3の遺族、学校側を提訴(朝日新聞 2017/11/2)
◎広島 「組み体操で男子死亡」遺族が学校側を提訴(NHKニュース 2017/11/2)

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