福井県池田町中学生自殺:副担任とは小学校6年の頃からトラブル

 福井県池田町立池田中学校2年の男子生徒が自殺し、教師からの「指導」を苦にしたとされる問題で、加害者の一人とされた副担任の女性教諭とは小学校6年の頃から確執があり、保護者側が副担任を変えるよう要望していたことがわかった。

 この生徒が小学校6年だった当時、副担任は同じ小学校に講師として在籍し、家庭科の授業を担当していた。当時からミシンがけで居残りをさせて帰りのバスに間に合わなかったなどのトラブルがあり、生徒は「この教師は嫌だ」と訴えていた。

 生徒は中学校に進学したが、2年に進級した2016年4月にこの教師は池田中学校に異動し、生徒のいる2年の副担任になった。中学校は一学年一学級の小規模校だという。

 2016年5月、生徒は「副担任が、宿題未提出の理由を言い訳だとして聞く耳を持たない」と訴え、登校をしぶった。保護者からの連絡を受けて担任の男性教諭が家庭訪問をおこなった際、保護者は「副担任を変えてほしい」と求めた。担任は「代えることはできない。副担任と2人にならないようしっかり見ていきます」と答えたうえで教頭に報告したが、学校側からの指示は特になかった。

 また2017年3月の自殺前日にも、副担任がこの生徒に激しく詰め寄ったことで生徒が過呼吸症状を起こしたが、担任は状況を把握しながら、家庭や管理職には特に報告しなかった。

 他の生徒によると、担任や副担任がこの生徒を叱責する様子は「(周りでみていて)身震いするほどだった」という。

 学校側は生徒の自殺後にも対応を二転三転させた。自殺した当日に生徒の家庭を訪問した校長は頭を下げることなく、「家族が悪い」と受け取れるような言動もあったと、生徒の家族は訴えている。また後日、学校側が家族の元に説明に訪れたときは話が二転三転したり、「知らない」などともいわれたとしている。

 生徒の家族はマスコミ取材に対し、「教師によるいじめだと思っている。家庭訪問で担任が『ちゃんと(男子生徒を)見ていきます』と言った言葉を信じたことを後悔している」(毎日新聞)などと話したという。

 恐ろしい経過である。「教師によるいじめ」と表現しても差し支えない。しかも学校側は状況を把握していながら、放置していたということにもなる。極めて悪質ではないか。

(参考)
◎小6から確執、「副担任代えて」母は訴えたが 中2自殺(朝日新聞 2016/10/16)
◎福井・中2自殺 母親「教師のいじめ」 学校への不信感も(毎日新聞 2016/10/16)

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