生徒自殺は「教師の指導が原因」:福井・池田町

 福井県池田町教育委員会は10月15日、町立池田中学校で2017年3月に当時2年の男子生徒が校舎から飛び降りて死亡した事案について、「担任と副担任から強い叱責を受けて追い詰められた末の自殺」とする報告書を発表した。

 報告書などによると、生徒は2016年10月以降、宿題の提出や生徒会活動の準備などを理由に、担任の30代男性教諭や副担任の30代女性教諭から繰り返し叱責を受けていた。大声で怒鳴られることもあったという。

 2017年に入ると、生徒会役員を辞めるよう担任から繰り返し求められた。

 生徒が学校を嫌がるなどの状況がみられるようになり、保護者が気づいて事態を把握し、学校側に改善を申し入れた。しかし状況は変わらなかったという。

 生徒は2017年3月14日、校舎3階から飛び降りて死亡した。現場には、遺書と見られるメモが書かれたノートが残されていた。

 町教委は第三者委員会を設置して調査した。担任や副担任からの執拗な叱責などが大きな負担になっていたことが、自殺の引き金になったと結論づけた。他の生徒からこの生徒へのいじめを疑われる状況もあったが、いじめは直接的な引き金ではないとも判断している。

 現時点での報道の範囲では、いわゆる「指導死」事案とみられる案件ではないかと思われる。生徒間のいじめは「疑われる」というレベルにとどまっているものの、その一方で教師からのいじめ、ハラスメント案件だともみられる。

 なぜこのような「指導」をおこなったのか、学校側はなぜ改善できなかったのか、その点が問われてくる。

(参考)
◎中2が自殺、「教師の指導や叱責でストレス」 福井(朝日新聞 2017/10/15)
◎中2転落死「担任に叱責され自殺」町教委が報告 福井(毎日新聞 2017/10/15)
◎担任らの厳しい指導で自殺 福井・池田町の男子生徒死亡報告書(産経新聞 2017/10/15)

スポンサードリンク