「窓から飛び降りろ」教諭に減給処分:埼玉県

 埼玉県所沢市立小学校で、担任クラスの4年の男子児童に対して「窓から飛び降りろ」「明日から(この児童以外のクラスの)33人で仲良くやりましょう」などの暴言を吐いたなどとして、埼玉県教育委員会は10月12日、担任だった男性教諭(44)を減給1ヶ月の懲戒処分にした。

 暴言事件は2017年7月12日に起きた。またこのほかにも教諭は、2017年4月の掃除の時間中、同じ児童を蹴りつける「体罰」を加えていたことが明らかになった。

 教諭は指摘された事実関係を全面的に認め、「思うように指導できなかった焦りがあった」「被害児童や保護者に申し訳ない」などとしているという。

 その一方でこの事件がマスコミで報道されると、インターネットなどで「同じクラスの児童の保護者」を自称する者やその尻馬に乗った者から、真偽不明の「事実関係」をあげつらい、この児童は殴られても暴言を受けても当然、教諭は悪くない、保護者とマスコミが誇張して騒いだなどと激しく中傷する動きが続いた。また一部保護者は、教諭を擁護する署名活動などもおこなったという。

 しかし自称「保護者」などが示した「事実関係」とやらでも、児童が悪い・殴られて当然などとする結論など、導き出せるような内容ではなかった。

 自称「保護者」やその尻馬に乗った者の騒ぎ方は、1995年の福岡県の「体罰」死亡事件での加害者擁護や、2003年の福岡市立小学校教諭・林田真二の児童いじめ事件(被害児童が4年、窓から飛び降りろと強要したこともこの事件と共通している)などの悪質な「体罰」・暴力と似た手口で、今までの加害者擁護と同じような典型的なパターンである。

 事件の当事者の教諭には当然のことながら、深く反省したうえで、このような事件を二度と起こさないようなことが求められる。その一方で周りの保護者のおかしな態度では、このような暴力事件を擁護することで同じような事件の被害者が出ることになるし、被害者児童と保護者に逆恨みしての嫌がらせ・攻撃の矛先が向いているのかもしれない。被害者を守ることも必要である。